アダルトチルドレンのカウンセリングについて

アダルトチルドレンとは、親から虐待を受けて育った方が、大人になって様々な生きづらさを感じている事を言います。
虐待というのは、性的虐待・身体的虐待だけでなく、ネグレクト(極端な放任)や心理的虐待(暴言や、追いつめられるような事を言われる、きょうだい間の差別)も含まれます。
また、”機能不全家族”と呼ばれる、親としての役割を果たせていない家庭に育った場合も含まれます。

私たちは、生まれてから育ってくる過程で、色々な事を学びます。
「自分は生きる価値のある人間なのか」
「自分は幸せになれるのか」
「自分は有能な人間なのか」
「世の中は、安全な場所なのか」
「生きることは喜びなのか、苦痛なのか」
「他者は、自分を受け入れてくれるか」
「他者を信用していいのか」…。
こういった、生きていく上での基本となる考え方を、人生の早期から―ほとんどの場合、育ってきた家庭で身につけるのです。

ですから、親に愛されなかったり、「ダメな子だ」と怒られてばかりいたり、その時の気分で子供を振り回すような家庭で育つと、
「自分には愛される価値がない」「自分は何をやっても無能な人間だ」「人を信用してはいけない」
という悲観的な考え方が身についてしまいます。
すると大人になっても、自分に自信が持てず、いつも絶望的な気持ちで過ごし、人と上手く関係が築けないという生き方を繰り返してしまうのです。

しかし、この生き方は、大人になってからでも変えることが出来ます。
なぜなら、この悲観的な考え方は、過去に「学んで」身につけた事なので、
また新しい、建設的な考え方を「学び直して」、上塗りしていくことは可能なのです。

ただ、カウンセリングで良くなるのに期間がどの位かかるかは、個人差がかなりあります。
例えば、アダルトチルドレンの方がやるべき作業としては、
①親から受けた体験や、気持ちについて話すことで、過去の体験として消化する
②新しい生き方(考え方、人間関係の作り方)を身につける
主にこの2つがあるのですが、どの程度、親にひどい扱いを受けていたのか、他に力になってくれる人がいたか、今までの過去をどの程度、振り返ってきたか、などによって変わってくるのです。

目安としては、2週間に1回のカウンセリングを、短い方で数回~長い方で1年以上かかる場合もあります。
「そこまでのカウンセリング料をかけられない」という方は、
自助グループと呼ばれる、ほとんどお金のかからない方法に途中で切り替える事も可能ですので、
ご相談頂ければと思います。