ワタミ元社長、渡邉美樹氏はサイコパス?

ワタミの元社員、森菜美さん(当時26)が、7日連続の深夜勤などの過酷な労働の末、自殺したのは2008年の事です。

この時、ワタミはブラック企業大賞としてノミネートされ、社長・渡邉美樹氏の、

「24時間365日、死ぬまで働け」

「無理という言葉は嘘。鼻血を出そうがぶっ倒れようが、7日間働かせれば、それは無理じゃなくなる」

などといった、強引な経営手法が問題になりました。

彼は他にも、社員の頭をスリッパで叩いたり、会議中に部下に「ここ(ビルの高層階)から飛び降りろ」と発言したそう。

そんな彼を「サイコパス(反社会性人格障害のこと。共感性がなく、どんなに悪い事でも罪悪感なく実行してしまう。連続殺人犯などに多い。)」と呼ぶ人もいます。

なぜ彼は、そんな強引な経営手法に走ったのでしょうか?

それは、彼の生育歴をたどると見えてくるように思えます。
彼の生まれは横浜。父は会社を経営し、特に不自由ない暮らしをしていたようです。

小学校5年生までは。

この時、体の弱かった母が、突然病死してしまいます。彼は母の死を前に号泣しました。

彼は後で、「母親の布団に潜り込むぐらい、お母さん子だった」と語っていますが、この行動は心理学的に、少し問題があります。

母親には通常、「子供を自立させなきゃ」という気持ちがあるので、小学校そこそこの男の子が甘えてくると、「気持ち悪い」と感じる場合が多いのです。

それでも布団に入らせていたのは、①母親が子供を自立させず依存させておきたかった可能性と、②息子が心理的に不安定で赤ちゃん返りしていた可能性があります。

どちらにしろ、小5という年齢を考慮しても、とても幼い、不安定な状態だったと思われます。

そんな状況で母親が突然死んだら、おそらく取り返しのつかない位の心理的ダメージを受けるでしょうね。

しかも彼は母の死について、父からこんな事を言われます。

「お母さんは、もともと体が弱くて、お前を身ごもった時、医者から産むべきじゃないと止められたんだよ。

でもお母さんは、命を削ってでもお前を産む、と決めたんだ。

だからお前は、お母さんの分も頑張って生きなきゃいけないよ」と・・・。

こんな風に、母親の死を背負わされた小5の子供が、どれだけの重圧を感じていた事でしょうか。

自分がこれから生きて行く意味は、お母さんの死に報いるため、と思ったかも知れません。

ただでさえ、親が幼少期にいなくなった子供は、丁寧な大人のケアとサポートが必要なのですが、

運悪く、この直後に、父親の会社も倒産してしまいます。

そのため、父親はその後始末に奔走して、ほとんど家を不在にし、息子の心のサポートをする余裕はなかったようです。
しかも、家賃1万円台のアパートに転居を余儀なくされ、極貧生活が始まったのです。

後になり、彼は「白い靴下が買えなくて、父親の黒い薄いナイロンのソックスを履いていった」と語っています。

この頃に、「いつか、貧しい生活の悔しさを晴らしてやる」と経営者を目指したそうです。

精神的にも、生活にも困窮する中、「社長になって見返してやる」という目標しか、彼を支えるものは無かったのかも知れません。

そして大学生になった時に彼の立てた2つの目標は、「何の分野で企業するか決める」「経営者としての能力を身に付ける」だったそうです。

そんな大学生いないですよね。。

卒業後、彼は佐川急便で1日20時間働き、一年で300万貯めて起業します。まさに強迫的な行動ですね。

企業後はご存知の通り、破竹の勢いで会社を大きくし、一代でワタミ帝国を築き上げます。

なぜここまで強迫的に突っ走れたのか?

それは、彼にとっては経営者として成功することが、

「命を落としてまで産んでくれた愛するお母さんに、恩返しする方法」だったり、

「世の中を見返して、お父さんの名誉を回復する手段」だったのかも知れません。
彼の名前「美樹」の由来は、母の「美智子」と父の「秀樹」から一文字ずつ取ったようです。
まさしく、彼は父と母の人生を背負っているのです。

だからどんなに強引な手法を使い、周りが見えなくなってでも、会社を大きくしなければならなかったのかも知れません。

彼の行動を、「共感性のないサイコパス」という一言で片付けるのは簡単ですが、生きてきた軌道を辿ってみると、こんな背景があったのです。

カウンセリングでも、生育歴を探ると、一見、理不尽と思える行動でも、説明のつく事が沢山あるのです。

“ワタミ元社長、渡邉美樹氏はサイコパス?” への 2 件のフィードバック

  1. 彼自身傷付いた少年時代の姿が心の中にまだ解決されずに残っていて、見つけてほしいと願っているのかもしれないですね。その自分自身の姿と向き合ってもう苦しまなくてもいいんだよと自分で自分に言ってあげられたら、彼自身の「サイコパス」性も消えていき、自社の従業員への心からの謝罪もできるようになるのではと思います。良いように捉えすぎかもしれませんが。

    1. コメントありがとうございます。
      おっしゃる通りかと思います。彼が、自分の抱えている課題と向き合えるようになれたら、心から変われるのでしょうね。
      「ぜひカウンセリングを」なんてお勧めしたいところですが、きっと余計なお世話でしょうね(。-_-。)

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